先輩はぜんぶ知っている♡

そろそろ、ももかがマゾってイキモノについて知るきっかけになった先輩について話そうかな♡

ももかと先輩との付き合いはかなり長くて、お互いにいろいろな性癖を打ち明けているし、実際に先輩とはいわゆるSMプレイもお貢ぎプレイもしたことがあるわけだけど……。

実はももかと先輩、SM・D/sの関係で見ると相性はそんなによくないの♡
あくまでも先輩がももかにガチ恋してるからこそ成り立ってる関係なんだよね。

ももかは先輩以外のマゾとも話すようになって、じぶんがSMプレイよりも主従関係を重視するドミナってことがハッキリわかったの。

逆に先輩はサブミッシブ要素をあんまりもたないマゾ。
じぶんにまったく自信がないくせにプライドが高くて、本当のじぶんを打ち明けられないせいでいつも苦しんでるの♡
かといってご主人さまに支配されたい、隷属したいとも思ってない。

この時点でももか的にはおもしろくないんだよね〜。
ももかはももかで、マゾをじぶんに心酔させて、思い通りにうごかしたいんだもん♡

先輩はマゾ向けのお店にも行ってるけど、いつも心からの満足は得られないみたい♡
まあ当然といえば当然だよね♡
お店で得られるのは仮初の「赦し」で、先輩が求めている「赦し」はお店では決して得られないことを知っているからこそさらに苦悩する……♡

先輩の望みは『「じぶんの思うとおりに」誘惑されたい』。
でも、女の子が『「じぶんの思いどおりに」誘惑してくることは望んでない』♡
キミにも心当たりがあったりするのかな?
マゾってそういうイキモノだもんね♡♡
そのギャップに先輩はずっと苦しんでいるし、ももかはそれを知りながらずっと嘲笑ってるの♡

先輩とももかが関係をつづけている理由はただ1つ。

それは、ももかが先輩を絶対にすきにならないこと♡

ももかは先輩の都合よくなんて絶対にうごいてあげない♡
ももかは先輩が望むものは絶対に与えてあげないけど、それこそが先輩がももかに望むもの♡

だからこそ先輩にとってももかは唯一無二の存在なの♡
先輩の性癖を知ってる数少ない1人どころかその性癖を受け入れてるし、見た目も声も先輩の理想どおり。
加えてコトバで先輩のプライドをめちゃくちゃにへし折ってあげられるから、たとえももかと考え方が食い違っていても、先輩はももかから離れられないんだよ♡

ももかはプライドが高いから、ももかに魅力を感じたマゾが勝手に誘惑されたり堕ちたりするのはいいんだけど、ももかから積極的に誘惑したり、魅力をアピールしたりしてマゾを堕とすのはそんなにすきじゃないの♡

ももかの前に跪くマゾを見て、

「キミが勝手に堕ちたんでしょ?」

って足を組んで見下ろしながら鼻で笑いたいタイプ♡

ももかが請求してあげるときも、キミはじぶんで払うことを選んでるんだよ♡
ほんとに払いたくなければ払わなければいいんだよね……♡
それでも払っちゃうのはキミが心の底では払うことを望んでいるから、だよね♡

キミにとっての不都合が逆にキミの都合よく働いているなんて、ほんとマゾってすっごく惨めだよねぇ……♡

……あれ?
先輩の話をしてたハズなのに、最後にはキミをバカにして終わっちゃった♡

まあいっか♡

ももかがキミにとっても唯一無二になる日、たのしみにしてるよ♡